コストパフォーマンスの高い TEAC UD-301 の音質を向上させる
父親がタイトルにあるTEACのUD-301を使ってなかったため、借りてきました。小型でPCを触りながらヘッドフォンで音楽を聞くのにちょうど良さそうで、早速使ってみます。
USBケーブルでパソコン(iMac)と接続しヘッドフォン(AKG K701)で聞いてみると思ったよりも音がいい。
以前同じTEACの PD-501HR というUD-301と似た価格帯のCDプレーヤーを持っていたんだけど、どうしても音が好きになれず手放した経験があるため、この音は予想外でした。
解像度が高く音の余韻がきれい。低域はかなり下まで伸びているように感じ、定位も良い。全体的にフラットで値段を考えるともっと上の価格帯に感じます。さすがに10万円以上する製品の音質とは思わないけど、これが3万円ちょっとで売っているというのは驚き。見た目もいいし、高級感があります。ボリュームのギャングエラーもありません。
このままでも良い気はするけど・・・せっかく普段から音質に拘っているため、さらなる向上を狙います。
1.アップサンプリング
まずは本体の機能を使い、44.1KHz >> 176.4KHz にアップサンプリングします。少しかたく感じた高域が繊細になり、余韻がよりきれいになった印象です。
2.再生ソフトの変更
iTunesで再生していましたが、シェアウェアのAudirvanaへ。設定はSoXによる2/4倍アップサンプリングで 44.1Khz/16bit >> 176.4KHz/32bit。SoXのパラメーターはほぼMAX。
音が奥に広がり、全体的にクリアで一つ一つの音がくっきりしていて、余韻が増えた印象。(iTunesの音があまり良くないというのがありますが・・・)。
せっかく本体がDSDに対応しているため、Audirvanaの変更を設定し、5.6MHzにリアルタイム変換して聞いてみると・・・音が更に立体的になり、定位がとてもいいです。また、音の抜けもよく気持ちがいい音です。とてもこの値段の製品と思えなくなります。
3.電源ケーブルの変更
LUXMANのJPA-10000というケーブルが余っていたため、変更してみます(それまでは適当なケーブルを繋いでました)。音の輪郭がクッキリとして音場が広くなったように感じます。繊細で高域に少し特徴のある、しっとりとした音になりました。
4.オーディオグレード電源タップ経由に変更
オヤイデのMTB-4というピカピカの電源タップがメインシステムで不採用となり使ってなかったので、このタップを経由して下記のように接続してみます。
オヤイデ MTB-4 >> LUXMAN JPA-10000 >> TEAC UD-301
ノイズと振動が減ったためか更に音に広がりが出て奥行きを感じ、上質な音になってきました。
5.インシュレーターを使う
いくつか手持ちにあった中で印象の良かったAETのスパイク(SH-3009S)とスパイクベース(SH-3009B)の組み合わせたものを使います。
セッティングの仕方はスパイクを上向き、前1点、後ろ2点の3点支え。
全体的に解像度が上がり、電源ケーブルとタップで少し奥に引っ込んでいた中域が再び前に出て、ボーカルなどの響きが心地いいです。低域の解像度が上がってさらに下まで伸びるようになり、抜けが良く左右に音が広がり立体的です。本当にUD-301で聞いているのか疑問に思うほどです。
USBケーブルの変更という手もありますが、手頃な値段のオーディオ用USBケーブルが手持ちに無いため、今回は触れません。過去に試した結果ではUSBケーブルより電源ケーブルの変化のほうが大きいように感じます。
手頃な価格、コンパクトなサイズ、DSD5.6MHz対応、そしてこの音質、良い製品だと思います。