りんくす ぶろぐ

写真・オーディオ・日記など

バランス -> アンバランス(XLR -> RCA)ケーブルで接続して音質を向上させる

先日、新しいプリアンプ C-900uを導入して概ね満足していたのですが、オーディオショップで聞いた記憶上の音と現在の音を比べるとまだ足りないものを感じていました。ケーブルが試聴時ほどランクの高いものではないため、仕方が無いと思っていたのですが、プリアンプの説明書の規格を見ていたところこのような記載がありました。

[LINE]、[BAL LINE]、[LINE -> BAL LINE]、[BAL LINE -> LINE] の4種類の接続でプリアンプの性能が変わるようです。現在の接続はCDプレーヤーからプリアンプがバランス接続、プリアンプからパワーアンプがアンバランス接続になっています。

直前までバランスで接続したほうが音が良いと思っていたのですが・・・なんとこの4パターンでは一番性能が落ちます。全高調波歪では 0.005%に対して 0.018%と3倍以上、SN比は126db -> 114dbと12dbも変わります。

まだ記事にしてませんが去年にそこそこなバランスケーブルを買ってしまったため、CDプレーヤーからプリアンプのケーブルを変えることは出来ません。

XLR->RCAに変換するプラグが売られていますが、間に入れると音質が劣化しそうなので、プリアンプ・パワーアンプをバランス -> アンバランスケーブルで接続することにしました。

現在、プリアンプ・パワーアンプBELDEN 88760というケーブルで接続しています。

聴き比べも兼ねて新たにケーブルを作ることにしました。RCA端子は過去に買ったFURUTECHのものを持っていたため、NEUTRIKのXLR端子とBELDEN 88760を3m購入しました。

接続は2番をホット、RCA側の1番と3番をショートさせて接続しています。このケーブル自体はアンバランスでの伝送となり結局音の変化は無いのかもしれませんが、実際に聞いてみると、音に違いがありました。

SNが上がったためか透明感が増してよりしっとりとした音になりました。解像度も上がったように感じます。念のため数日後に変更前・変更後で聴き比べてみましたが、同じように感じました。

私の場合は音質が向上しましたが、機材によってはこの接続方法では音が出ないか故障の原因になるため注意が必要です。バランス出力は2番でなく3倍がホットの場合もあります。私は知識が無いためテスターで確認後、PCオーディオシステムでケーブルを試し、音が出ることを確認してからメインシステムに組み込みました。

LUXMANのプリアンプ C-900uを導入

先日ついにLUXMANのプリアンプC-900uを導入しました。

C-700uからの買い替えになります。

C-900uは2013年にフラッグシップモデルとしてM-900uと共に発売されました。現在使っているスピーカーAccordoを購入したときからずっと欲しかったんですが、予算的に手を出すことが出来ず。

C-700uも十分気に入っているアンプですが、セッティングやケーブルを何度変更してもC-900uの音にはならず、いつか手に入れることが出来ればと思っていたところにたまたま中古で出ているのを見つけて、ちょっと無理をして購入に踏み切りました。

C-700uとC-900uはとても似ていて外観はよく見ると違いがある程度(C-900uは正面のアクリルパネルが手前に出ている)。背面はアンバランスの端子がC-700uは上下に並んでいたのに対し、C-900uは横に並んでいて、こちらの方が高級感を感じます。

機能は同じようにトーンコントロールラウドネスが付いていてどちらもボリュームはLECUA1000を採用し、0〜-87dbの調整が出来るため、使い勝手は全く同じです。

ボリューム以外の回路もバランス回路かアンバランス回路かの違いで単純にC-700uの回路を2倍にしたものがC-900uとなります。

 

音質は大きな違いを感じました。音のベールが1枚も2枚も剥がれたような印象です。特にボーカルは生々しく聞こえて驚きました。現行モデル(LUXMAN D-10X、C-10X、M-10X)の音とは方向性の違う独特な柔らかいサウンドが増して、スピーカーの存在を感じない、ふわっと音に包まれるような鳴り方です。また、低域の解像度が大きく向上し、ベースやバスドラムの音はタイトで鮮明。

スピーカーを買ってから当初の目的の機材を揃えるまで5年かかりましたが、ようやくシステムが完成しました。

■システム構成

スピーカー:STUDIO FRANCO SERBLIN Accordo

アンプ:LUXMAN C-900u + MQ-300

プレーヤー:LUXMAN D-08u

クリーン電源:LUXMAN ES-1200

仮想アース:KOJO Crystal E x2 + 自作仮想アース

ケーブル:いろいろ。 

KOJO Crystal EとKOJO Crystal6.1を導入した

光城精工の電源タップ「Crystal6.1」と仮想アース「Crystal E」を導入しました。

どちらも以前から存在は知っていましたが購入には至らなかったのですが、電源タップはPCオーディオ用に使用するため、仮想アースは以前使っていたEntreqのSilver Minimusを手放したため、購入しました。

まずは電源タップから。

3ピンプラグx6、2ピンx1で合計7台接続可能です。電源ケーブルは付属していません。

触ったときの質感がかなり良く重量もあり、しっかりとした作りです。

写真からはほとんど分かりませんが、シャーシが2重構造となっており、コンセント部分と外のシャーシが別れていて各機材の振動や床からの振動が伝わりにくい設計になっています。また、アース端子が設けられており、仮想アース等を接続することで音質アップが見込めます。

PCオーディオはFostexのPM0.3HとTEACのUD-301という組み合わせ。

Crystal6.1を使うと解像度が上がり、透明感のある音になりました。また音の広がりも良くなり、鮮度が上がった気持ちのいい音になりました。正直電源タップにそこまで期待していなかったため驚きました。電源タップの底にはゴム足が4つ付いていますが、電源タップの下にインシュレーターを使うことで更に音が良くなりました。

写真のように接続をしています。アースは後ほど書くCrystal Eに付いてきたアースケーブルをUD-301の空き端子に接続したものを繋いで、電源タップを仮想アースのように使っています。電源ケーブルはメインシステムで使っていたLUXMANJPA-15000というケーブルを使っています。インシュレーターはクライナのD-Prop extendです。音は全体的にクールな印象になるため、もう少し温かみが欲しい場合は山本音響工芸などの木製のインシュレーターも良いと思います。電源タップに興味はあるけど使ってないという方は導入してみることをおすすめします。

 

次に仮想アースのCrystal E。2個セットを購入しました。

ケーブルは1セットあたりYラグとRCAの2本付いてきます。説明書まで2セット入っていました。さきほどの電源タップのアースと接続して鳴らしてみると・・・透明感が増したように感じます。また、音が立体的になり低域はよりタイトになったように感じました。SNが上がり全体的にしっとりとした滑らかな音、シンバルの余韻などが心地よく感じます。

内部は銅や真鍮などの金属板が並んでるだけの構造ですが、効果はかなりのものに感じます。もう一つ追加して直列に2台接続すると音は更に良くなりました。アンプ内臓の小さなスピーカーですが、とてもこのスピーカーから鳴っていると思えない音がします。不思議なことですが仮想アースにインシュレーターを使ったりアースケーブルを変えることでも音が変わります。また、置く場所によっても音の変化がありました。

現在はCrystalEをメインシステムのスピーカー端子のマイナス側に接続しています。

ケーブルは細いオレンジ色のオーグラインの銀とプラチナの合金ケーブル(0.3mm)にYラグを付けて接続しています。本来は付属ケーブルのようにシールドがされたケーブルが良いはずですが、少なくとも付属よりは銀単線、銀単線よりもオーグラインの合金の方が好みの音になりました。

仮想アースは色々な場所に接続でき、音の変化があります。過去にメインシステムで下記の場所に接続しました。

  • CDプレーヤー
  • プリアンプ
  • パワーアンプ
  • スピーカーターミナル
  • クリーン電源
  • 電源タップ
  • 壁コンセントのプレート

現在接続している場所は・・・プリアンプ、スピーカーターミナル、壁コンセントのプレートの3箇所です(プリアンプと壁コンセントはまだ記事にしていない自作仮想アースを接続)。意外なことに壁コンセントのプレートはかなりの効果がありました。また、ノイズにデリケートで接続したほうが良いであろCDプレーヤーや真空管パワーアンプには接続しないほうが良く感じました。金属の塊でノイズが乗りやすい分、逆に機材の方へノイズが行くのでしょうか。クリーン電源もアースを接続する端子がありましたが、何も接続しないほうが音の鮮度が良く好印象でした。ただ、使用環境や機材・好みにもよりますので、色々な場所に接続してみることをおすすめします。今は左右1台ずつの使用ですが、いずれ2台追加したいです。

本巣市のホタルを見てきた

2022年5月末に岐阜県本巣市にある糸貫川スタジアムの近くにある糸貫川にホタルを見に行ってきました。

実は今までホタルを見たことが無く・・・毎年ホタルの時期になると見ようと思いつつも見に行っていませんでした。去年は6月にホタルを見に行ってみましたが、時期が過ぎていて全く見ることが出来ませんでした。

今年こそは見たいと思い、本巣市のHPなどをチェックし続けていました。1度目は5月の中旬に行き見ることは出来ませんでしたが、5月25日に初めてホタルを見ることが出来ました。まだ数はほんの少しでしたが、ふわふわと光が飛ぶ姿はとても幻想的で感動しました。

いるかどうか分かずカメラを持っていかなかったので、上記の写真はiPhoneで撮ったものです。

その後何度か通い、下記の写真は最もたくさんホタルを見られた5月31日に撮ったものです。

1枚目は4枚の写真を合成したもの、2枚目は6枚の写真を合成したものです。

普通の虫のようにもっと速く飛ぶかと思っていたんですが、ゆっくりと点滅しながら飛ぶ姿はとても美しく優雅で、見ていると心安らぎました。

上の写真ではホタルの姿が写ってますが、肉眼では光しか見えずピントを合わせるのは苦労しました。

上記は同じ場所で撮った動画です。写真と違いカメラの感度を目一杯上げて撮っているためノイズが多いですが、雰囲気は伝わるんじゃないかと思います。

来年も是非見たいと思いました。

鳥羽川サイクリングロードの桜を見てきた

もう5月も終わりで気温は30度を超える日もあり、すっかり春ではなくなってしまいましたが、今年の4月始めに岐阜県山県市にある鳥羽川サイクリングロードの桜を見に行ってきました。

桜に詳しいわけではありませんが、下記の理由から岐阜市近郊ではここの桜は一番に感じました。

  • 川の両側に桜の木がある
  • 川沿いの道はサイクリングロードになっているため、車が来ることが無く安全
  • 川の左右が田んぼで開けていて開放感がある
  • 菜の花がたくさん咲いている
  • 川幅が狭いことで桜や菜の花が水面に映り込む
  • 桜並木が2km以上に渡って続いている
  • きれいな駐車場やトイレがある
  • あまり知られていないのか他の名所のように人だらけにならない

駐車場は手前のさくら公園と少し先のおおが健康広場の2箇所がありますが、おおが健康広場は駐車場が狭いため、さくら公園に停めるのがおすすめ。

周りにも広い空間があるというのは気持ちがいいです。

ヒヨドリメジロには出会えませんでした。

のどかでゆっくりした時間が流れているように感じました。

桜がたくさん咲いている所でも菜の花とセットで咲いている所は少なく感じます。

ここは来年もぜひ行ってみたいと思える場所でした。

 

撮った動画をまとめてみました。

オーディオ機器のセッティングとケーブルの変更

前回の更新から随分と間が空いてしまいました。使用している機材が変わったわけではありませんがいくつか変更があるため、書いていこうと思います。

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・ラックを3段から2段に変更

こちらは変更前の様子

1段減らすことで立体感が増し、より奥行きを感じることができるようになりました。出来ればスピーカーの間は何も置きたくありませんが、部屋の大きさの制限で中央にしか置けません。配置するにあたって出来るだけシンメトリーになるようにし、音の定位位に影響が無いようにしています。

 

・スピーカーケーブルを変更

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アクロリンクの7N-S1040 Leggendaというものです。以前はオーグラインの銀と金の単線(0.4mm)にシールドや絶縁体を取り付けて作ったのを使用していました。オーグラインならではのふわっとした柔らかい音が良かったのですが、あまりにもケーブルが細いせいで芯の細い音(ボーカルなどが広がりすぎてしまう)になっていました。流石にスピーカーケーブルで情報量が減りすぎると思い、かといってハイエンドケーブルを買う予算もなく、行き着いたのがこのケーブルです。

ある程度の太さがあることもあり圧倒的な情報量です。芯が太く、音が立体的で定位が良くなりました。というか、今までがひどすぎただけかもしれません。

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ここには写ってませんが、Yラグはフルテックの六角ナットでケーブルを取り付けられるものを使用しています。以前はクライナのケーブルインシュレーター、Helica1を巻いていましたが、このケーブルに巻くと中域が強調されてバランスが崩れたため今回は使用していません。また、ケーブルと一緒にメッシュシールドとナイロンカバーを購入して取り付けたのですが、シールド効果よりも素材の音が乗ることで音が濁るデメリットが大きかったため、このまま使用しています。

 

アクロリンクが思った以上に良かったため、調子に乗ってラインケーブルも購入してしまいました。

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スピーカーケーブルと同じ7Nの銅で作られた、7N-A2110 Leggendaというものです。1.5mを購入してプリアンプとパワーアンプ間で使ってみたのですが・・・

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確かに情報量が多くなりました。ただ、この青色がいけないのか何か分かりませんが、樹脂のような嫌な付帯音が多く乗ってしまいました。特に一番残念だったのが倍音成分が大きく減ってしまったことです。LUXMANとAccordoという組み合わせは倍音豊かな音が特徴ですがその成分が大きく減ってしまいました。エージングで変わるようなタイプでも無いので、プリ・パワーアンプ間で使うのは諦めてプレーヤーとスタックスの間で使ってみました。こちらでも現在使っているオーグラインの銀とプラチナの合金ケーブルから変更すると情報が大きく減ってしまい、使う気にならず。現在はPCオーディオで使用しています。

ケーブルを変更してグレードアップを図るにはヨルマデザインを選択するしか無いかもしれません。予算の関係でとても買えそうに無いため、しばらくこの状態で行こうと思います。

iFi Audio / ZEN DAC と TEAC UD-301 の比較

去年の秋ですが、イギリスのオーディオメーカーiFi AudioのZEN DACというUSBオーディオバイスを導入しました。少し価格と大きさは違いますが、同じような機能を持つTEACのUD-301というUSBオーディオバイスもありますので、比較をしながら感想を書いてみようと思います。

DEN DACの詳細は公式サイトをどうぞ。

ifi-audio.jp

 試聴環境はiMac※1>> ZEN DAC >> PM0.3H(FOSTEXのアクティブスピーカー)です。

(再生プレーヤーはAudirvana)

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スピーカーからの音はとても滑らかで癖が少なく、解像度が高いように感じます。また、透明感があって立体的に広がります。正直、2万円の製品でこんな音が出るのかと驚きます。 スピーカーはアンプを内蔵している1万円台のものですが、スピーカーの存在が消えるかのような鳴り方をしています。

次にヘッドフォン(iMac>> ZEN DAC >> AKG K701)で聴いてみます。

スピーカーと同じような印象ですが、少し物足りないような音です。ヘッドフォンのインピーダンスが高いというのもありますが、音量はほぼMAXにしないと大きな音にはなりません。POWER MATCHのボタンを押すと音量が上がりますが、おとなしい音で、のっぺりした迫力に欠ける音に感じます。ライン出力のスピーカーからの音が良かっただけにこの音はちょっとショックです。アンバランス接続のヘッドフォンしか持っていないため、バランス接続の音は違うのかもしれません。

 

今度はタイトルにあるようにTEACのUD-301でスピーカーから鳴らして聴いてみます。

teac.jp

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ZEN DACと比べると音場が狭くなりこもったような音に感じます。ただ、音の厚みがあり芯が太い音にも感じます。少し低音・高域が強調されているように聞こえますが、ドンシャリのような音ではありません。

ヘッドホン(iMac>> UD-301 >> AKG K701)で聞いてみます。スピーカーで聞いたときと同じ傾向で音に厚みがあります。一つひとつの音がはっきりと聞こえ、ZEN DACと比べると音が立体的に広がります。ヘッドフォンで聞くと明らかにこちらの方が音が良く感じます。

音の感じ方や好みは人それぞれですが、ライン出力のスピーカーからの音はZEN DAC、ヘッドフォンで聞くならUD-301がいいなと思いました。

 ※1 iMac本体は別の場所に置き、別のモニターを利用しています 

--- 記事で紹介した商品 ---

FOSTEX アクティブスピーカー PM0.3H 

www.amazon.co.jp

■iFi Audio ZEN DAC

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TEAC UD-301

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