発売してから少し経っていますが、iFi AudioのAC iPurifierの評判が良さそうだったので、購入して使ってみました。
iFi audioの製品はこれが初めてではなく、少し前にヘッドフォンアンプZEN DACとACアダプターiPower(5V)を購入しています(こちらに関しては今後記事にするかも)。
左下のNOISE TERMINATORというシールが少し怪しく感じます。
箱の中は本体のみで使い方もコンセントに接続するだけというシンプルなもの。
極性が合っていてアースが取れていると2つともグリーンのランプがつきます。
まずはそのままクリーン電源の空きコンセントに接続して聴き比べてみました。
(Entreqの仮想アース、Silver Minimusではアースを繋いだことにならずにランプはどちらもレッドでした)
SNが良くなり、しっとりした音で重心が下がったような印象です。無しのときよりもボリュームを上げたくなるような音。確かに挿すだけで音が変わります。ただ、音場が狭くなり、響きが減ってしまったように感じました。評判が良かっただけにショック・・・
やっぱりアースをしっかりと取ってグリーンランプが点灯した状態でないと本来の性能を発揮しないと思い、オーディオ用コンセントの対角線上にある3ピンコンセントのアースと接続しました(プラグを弄ってアースだけ取り出しました)。
そうするとグリーンランプが点灯してアースが認識されました。
アースなしのときと比べて音場が広くなり、情報量が増えたように感じます。静けさが増してスピーカーの存在が消えたような音に感じました。この金額のアクセサリーでこれだけ音が良くなるのは凄い!とその時は喜んでいましたが、翌日、翌々日に聴き比べてみると、情報量が増えて滑らかな音なっているのにiPurifierを使うと不自然な響きに感じました。左右には音が広がりますが、奥行きが減ってのっぺりした音に感じます。無しのほうが音のヌケが良く、すっと自然に余韻が消えていく感じでした。
クリーン電源はLUXMANのES-1200という製品を使っていますが、ちょっと特殊な作りで、公式サイトを引用すると下記の通り。
補正処理は電源のコールド (NEUTRAL) 側のみで行い、ホット (LIVE) 側の入出力間には直列に挿入される部品が存在しないダイレクト・カップリング方式を採用。オーディオ機器のトランジェント特性を損なわない、負荷変動への高速応答性を実現しています
この作りが自然な響きやエネルギー感を出しているのかなと思います。以前使っていたPS AUDIOのPower Plant P10も同じ傾向で、解像度やSNはかなり上がるけどエネルギー感に欠けます。AC iPurifierの音に慣れてしまえば気になりませんが、外した方が気持ちの良い音がするため、今のところ使っていません。ただ、この値段でこれほどノイズを減らしてくれるというのは非常にCPの高い製品だと感じました。