りんくす ぶろぐ

写真・オーディオ・日記など

iFi Audio / AC iPurifier を試す

発売してから少し経っていますが、iFi AudioのAC iPurifierの評判が良さそうだったので、購入して使ってみました。

ifi-audio.jp

iFi audioの製品はこれが初めてではなく、少し前にヘッドフォンアンプZEN DACとACアダプターiPower(5V)を購入しています(こちらに関しては今後記事にするかも)。

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左下のNOISE TERMINATORというシールが少し怪しく感じます。

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箱の中は本体のみで使い方もコンセントに接続するだけというシンプルなもの。

極性が合っていてアースが取れていると2つともグリーンのランプがつきます。

 まずはそのままクリーン電源の空きコンセントに接続して聴き比べてみました。

Entreqの仮想アース、Silver Minimusではアースを繋いだことにならずにランプはどちらもレッドでした)

SNが良くなり、しっとりした音で重心が下がったような印象です。無しのときよりもボリュームを上げたくなるような音。確かに挿すだけで音が変わります。ただ、音場が狭くなり、響きが減ってしまったように感じました。評判が良かっただけにショック・・・

やっぱりアースをしっかりと取ってグリーンランプが点灯した状態でないと本来の性能を発揮しないと思い、オーディオ用コンセントの対角線上にある3ピンコンセントのアースと接続しました(プラグを弄ってアースだけ取り出しました)。

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そうするとグリーンランプが点灯してアースが認識されました。

アースなしのときと比べて音場が広くなり、情報量が増えたように感じます。静けさが増してスピーカーの存在が消えたような音に感じました。この金額のアクセサリーでこれだけ音が良くなるのは凄い!とその時は喜んでいましたが、翌日、翌々日に聴き比べてみると、情報量が増えて滑らかな音なっているのにiPurifierを使うと不自然な響きに感じました。左右には音が広がりますが、奥行きが減ってのっぺりした音に感じます。無しのほうが音のヌケが良く、すっと自然に余韻が消えていく感じでした。

クリーン電源はLUXMANのES-1200という製品を使っていますが、ちょっと特殊な作りで、公式サイトを引用すると下記の通り。

補正処理は電源のコールド (NEUTRAL) 側のみで行い、ホット (LIVE) 側の入出力間には直列に挿入される部品が存在しないダイレクト・カップリング方式を採用。オーディオ機器のトランジェント特性を損なわない、負荷変動への高速応答性を実現しています 

この作りが自然な響きやエネルギー感を出しているのかなと思います。以前使っていたPS AUDIOのPower Plant P10も同じ傾向で、解像度やSNはかなり上がるけどエネルギー感に欠けます。AC iPurifierの音に慣れてしまえば気になりませんが、外した方が気持ちの良い音がするため、今のところ使っていません。ただ、この値段でこれほどノイズを減らしてくれるというのは非常にCPの高い製品だと感じました。

 

音響パネルの導入とオーディオラックの新調

去年の話ですが2020年の春頃に音響パネルを新規に導入、秋頃にオーディオラックを新調しました。

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下の写真は導入前の状態です。

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まずは音響パネの話から。

これは岐阜のオーディオショップ、サウンドハンターのオリジナル製品です。

お店で有り無しの違いを聴き比べましたが、その差は非常に大きかったです。静けさが増して左右以外に奥行きを感じる立体的な音になりました。また特に低域の解像度が向上し、量感も増えました。

使用しているスピーカーはバスレフポートが背面に付いているため、特に壁の影響を受けやすいのもあると思います。

この音響パネルはラックスマンの試聴室にも採用されています。

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パネルは単に立て掛けてあるだけのため、地震などで倒れないように市販の滑り止めを貼り付けた上で紐で窓の手すりと結んであります。

大きさは180x63(cm)だったと思います(ハーフサイズも有り)。2021年2月現在、何らかの理由で販売を中止していますが今後再開されると思います。職人が一つ一つ手作りしてある仕上げは美しく上質に感じます。

 

そしてオーディオラック。

こちらもサウンドハンターのオリジナル商品です。

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タオックのラックとも迷いましたが、あちらは響きが少なく冷たい音になるとのことでこの商品を選びました。以前使っていたラックはSOUND MAGICのデザインエディション

以前と比べて音の厚みが増し、クリアで立体的になりました。ラックでこんなにも音が変わるのかと驚きました。以前は納得がいかずインシュレーターをたくさん使っていましたが、それが殆ど必要なくなりました。

オプションですが玉石トレーをセットで購入しています。ラックの一番下に厚みがありますが、これは内部に玉石が敷き詰められており、ラックはその石の上に乗っています。ラック全体がインシュレーターの上に乗っている状態で、音質の向上に大きな役割を果たしていると思います。

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入れ替え時の写真が1枚残っていて右下に少し写ってますが、本当に石が沢山入れてあります。おかげで重さはかなりのもの・・・。

今回は音響パネルと大きなラックを導入したため、より物が増えて大掛かりなシステムになってきましたが、目標としている音に近づきました。

LUXMAN 真空管ハーモナイザー LXV-OT6 mkIIを試す

ontomo-shop.com

2018年に発売されて話題となった真空管ハーモナイザーのパワーアップ版がONTOMO Shopから発売され購入したので感想を書きたいと思います。

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前回のLXV-OT6はあくまで雑誌の付録という形でしたが、今回はキット製品ということで雑誌などは付属しません。ダンボールの中にはパーツとカラー印刷された説明書などの用紙が入ってました。キットとなってますが、前回と同様本体は完成していてケースを組み立てるだけです。

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ACインレットが基盤にはまっていないまま半田付けされていて思ったり時間がかかりましたが、無事完成。

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 左がLXV-OT6、右がLXV-OT6mkII

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基盤が青くなり、ボリュームが追加されパーツがより高品質なものになています。

特に付属真空管はChinaとだけかかれたものからスロバキアのJJに変更されました。

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 左がLXV-OT6、右がLXV-OT6mkII

写真では分かりにくいですが、RCA端子が金メッキになり上から見た写真で分かりますがより大きなものになりました。

細かいところですがネジも変更されています。

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(付属はゴム足のため、AETのインシュレーターを使っています)

早速システムに組み込んで、まずはハーモナイズコントロールを一番絞って聴いてみます・・・

前回のLXV-OT6では明らかに音質の劣化を感じましたが、mkIIは少なく感じます。全く劣化しないとは言えませんが、これならメインシステムでも使えそうです。(球が暖まっていない状態では高域の歪みが気になりましたが、時間が経つと改善してきました)

ハーモナイズコントロールを回していくと音が変化していきます(トーンコントロールを回すような大きな変化ではありません)。曲によって効果は違いますが、特に弦楽器はかなり心地良い響きが乗り、リアリティーが大きく増します。

時計の位置で言うと11時ぐらいがちょうどよく感じます。効果を強くするとより響きますが、低域の量感が減ったように感じ、また特定の楽器が強調されて全体のバランスが崩れました。

響くと言ってもリバーブをかけたような響きではなく、もともと録音されている響きが強調される感じで、艶のある真空管ならではの音です。

この製品の一番いいところは曲を聞きながら音質を変更できるという点です。以前の製品では一旦機材の電源を切り、つなぎ直す必要がありましたが、ハーモナイズコントロールを最小にすることでほぼ効果をゼロに出来るとのことで、これはとても面白い。

私のシステムはスピーカーがAccrdoで機材は全てLUXMANということで、十分味付けされた音になりますが、ハイファイな音だけどスッキリしすぎて物足りないと思っている方が導入すると、とても面白いと思います。

実際、スタックス(トランジスタ)で聞くときに真空管ハーモナイザーを通すと手放せなくなるくらい心地よい音になります。弦楽器以外にもシンセの音が柔らかく艷やかになるため、アニソンやボーカロイドにはかなり向いていると思います。 

今回真空管ハーモナイザーを導入するにあたってラインケーブルが足りず、少しグレードの落ちるものを使っているのと付属の電源ケーブルで繋いでいるため、ケーブルを変更できれば音質の劣化はもっと小さいのもになるではと思っています。

LXV-OT6と比べるとお値段がかなり上のため、迷いましたが導入して良かったです。

2020年9月6日現在、まだ在庫はあるようです。

ontomo-shop.com

Accordo(アッコルド)とAccordo Essence(アッコルド エッセンス)

少し前の話、今年の4月に STUDIO FRANCO SERBLINから発売されたAccordo Essenceを聞く機会があったため、聞いてきました。

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システム構成は構成はCH D1 > SPEC RPA-MG1 というシンプル構成。このスピーカー用のセッティングというよりはたまたまこれになってたと思います。ケーブルはスピーカーとラインがJORMA DESIGNのUNITY、その他は覚えていません。

Accordoにウーファーが追加され大きく感じます。グリルのゴム糸が黒からグレーになり私はこちらの雰囲気のほうが好きです。

聞いた感想は・・・低音の量感が思った以上にあり迫力があります。膨らむことも無くかなり下まで伸びていて気持ちがいい。解像度はとても高く、左右に音が広がりバランスの良い大型スピーカーの音。各楽器の音がはっきりとしていて現代のハイエンドスピーカーという鳴り方に感じました。それでいてAccordoのような心地いい響きも感じます。好みの音です。

 

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記憶の中のAccordoと比べていましたがスピーカーの名前にAccordoと付いている以上、両方セッティングしてもらい聴き比べてみました。

 

聞いてみると・・・Accrdo EssenceにAccordoのような響きを感じるもののAccordoの魅力には程遠く、弦やボーカルのしっとりとした艶のある柔らかい響きはAccrdoならではだと感じました。

Accrdo EssenceはどちらかというとAccordoではなくその前に発売されたLIGNEAの音に近く、少しクールな鳴り方(とはいえ他のメーカーとくれべれば十分艶のある音)に感じます。少なくともAccordoの低音が強化された音ではないのは確かです。

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仕上げはAccordoのようにとても美しく、特にグレーになったグリルのゴム紐は魅力的に感じました。個人的にはLIGNEA Essenceと呼びたいスピーカーです。

私はAccordoの音が好きで、さすがセルブリン・・・と感じた試聴結果でした。

ごろごろの滝を見てきた

少し前のことですが、岐阜県山県市神埼にある、ごろごろの滝を見てきました。

ごろごろの滝

 

 自宅から車で1時間ほど。道中は道が狭い割には交通量が多く、思ったよりも時間がかかったように感じました。

 

ごろごろの滝

ごろごろの滝

途中からは神崎川沿いの道を進みますが、気をつけないとすれ違うことが出来ません。

帰ってから気づきましたが、私は国道418号から谷合へ行くときに川の西側の道を通ってしまい、狭く住宅のある細い道をバスとすれ違いながら行ったため、余計に大変でした(何度も待避所へバックすることに)。反対側の道は広く通りやすいです。

 

ごろごろの滝

ごろごろの滝

川の向かい側は岩の壁ですが、岩の上に木が生えていて力強い生命力を感じます。

  

ごろごろの滝

近づいてくるといくつかの看板があります。滝の前に駐車場は無いため、少し手前の砂利の広場に停めました。私が行ったときは滝を見に来る人より釣りのために来てる人が多かったです。

 

ごろごろの滝

道路の向かい側に滝があります。落差は15mほどで滝壺は無く、岩に落ちています。最初見たときは2つの滝があると思いましたが、途中で2つに分れて落ちていました。

川幅は狭く、水はとてもきれい。道路から川まで少し高低差がありますが、近くに階段があり、簡単に上り下りできます。

ごろごろの滝

下から見ると・・・水しぶきや風を感じてとても気持ちがいい。

ごろごろの滝

 滝によっては近づけないところもありますが、ここは近くまで行くことが出来ます。

 

iPhoneで撮った動画をまとめたものです。

少し行きづらい場所にありますが、行くだけの価値がある滝だと思います。

コストパフォーマンスの高い TEAC UD-301 の音質を向上させる

父親がタイトルにあるTEACのUD-301を使ってなかったため、借りてきました。小型でPCを触りながらヘッドフォンで音楽を聞くのにちょうど良さそうで、早速使ってみます。

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USBケーブルでパソコン(iMac)と接続しヘッドフォン(AKG K701)で聞いてみると思ったよりも音がいい。

以前同じTEACの PD-501HR というUD-301と似た価格帯のCDプレーヤーを持っていたんだけど、どうしても音が好きになれず手放した経験があるため、この音は予想外でした。

解像度が高く音の余韻がきれい。低域はかなり下まで伸びているように感じ、定位も良い。全体的にフラットで値段を考えるともっと上の価格帯に感じます。さすがに10万円以上する製品の音質とは思わないけど、これが3万円ちょっとで売っているというのは驚き。見た目もいいし、高級感があります。ボリュームのギャングエラーもありません。

このままでも良い気はするけど・・・せっかく普段から音質に拘っているため、さらなる向上を狙います。

 

1.アップサンプリング

まずは本体の機能を使い、44.1KHz >> 176.4KHz にアップサンプリングします。少しかたく感じた高域が繊細になり、余韻がよりきれいになった印象です。

2.再生ソフトの変更

iTunesで再生していましたが、シェアウェアのAudirvanaへ。設定はSoXによる2/4倍アップサンプリングで 44.1Khz/16bit >> 176.4KHz/32bit。SoXのパラメーターはほぼMAX。

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音が奥に広がり、全体的にクリアで一つ一つの音がくっきりしていて、余韻が増えた印象。(iTunesの音があまり良くないというのがありますが・・・)。

せっかく本体がDSDに対応しているため、Audirvanaの変更を設定し、5.6MHzにリアルタイム変換して聞いてみると・・・音が更に立体的になり、定位がとてもいいです。また、音の抜けもよく気持ちがいい音です。とてもこの値段の製品と思えなくなります。

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3.電源ケーブルの変更

www.amazon.co.jp

LUXMANJPA-10000というケーブルが余っていたため、変更してみます(それまでは適当なケーブルを繋いでました)。音の輪郭がクッキリとして音場が広くなったように感じます。繊細で高域に少し特徴のある、しっとりとした音になりました。

4.オーディオグレード電源タップ経由に変更

www.oyaide.com

オヤイデのMTB-4というピカピカの電源タップがメインシステムで不採用となり使ってなかったので、このタップを経由して下記のように接続してみます。

オヤイデ MTB-4 >> LUXMAN JPA-10000 >> TEAC UD-301

ノイズと振動が減ったためか更に音に広がりが出て奥行きを感じ、上質な音になってきました。

5.インシュレーターを使う

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いくつか手持ちにあった中で印象の良かったAETのスパイク(SH-3009S)とスパイクベース(SH-3009B)の組み合わせたものを使います。

セッティングの仕方はスパイクを上向き、前1点、後ろ2点の3点支え。

全体的に解像度が上がり、電源ケーブルとタップで少し奥に引っ込んでいた中域が再び前に出て、ボーカルなどの響きが心地いいです。低域の解像度が上がってさらに下まで伸びるようになり、抜けが良く左右に音が広がり立体的です。本当にUD-301で聞いているのか疑問に思うほどです。

 USBケーブルの変更という手もありますが、手頃な値段のオーディオ用USBケーブルが手持ちに無いため、今回は触れません。過去に試した結果ではUSBケーブルより電源ケーブルの変化のほうが大きいように感じます。

手頃な価格、コンパクトなサイズ、DSD5.6MHz対応、そしてこの音質、良い製品だと思います。

自作の仮想アースを導入する

以前の記事でEntreq社のSilver Minimusを導入したと書きましたが、同じものを複数買うには高すぎるため、代用品を簡単に作れないものかと考えた末に銅板を使うこととにしました(備長炭を使う方法は手間がかかるため)。

 

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ホームセンターに売っている銅板。1枚2000円程です。銅板の左右にハンドドリルで穴を開け、ネジでYラグを止めれるようにしました。

 

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時間が経過して見た目は悪いですが・・・正面から見えない場所に配置してプレーヤーと接続。有り無しを聴き比べてみます。

 

銅板有りだと音がクリアになり目の前にあった膜が取れたように感じます。一つ一つの音がはっきりとまた繊細に聞こえます。銅板でこれほど効果があるのかと驚きです。

 

銅板1枚でも効果があり、増やしていくと効果が増していきます。最終的には4枚重ねたものを使用しています。はじめは重ねずに短いケーブルで直列に繋いでましたが、重ねたほうが音がくっきりしているように感じます。重ねることで重さが増し、振動の影響を受けにくくなったのでは・・・と考えています。

 

1枚や2枚だとSilver Minimusの方がクッキリしていて効果があるように感じますが、4枚重ねるとSilver Minimusより効果が大きいように感じます。

 

アースを取る場所ですが、プレーヤーにはアース端子が無いのと中心付近のネジを緩めると端子がぐらついたため、左右の下のネジから取っています。最初はACプラグ付近の右のみから取っていましたが、左右で音の質が変わり定位に問題があったため、左右から取っています。

 

銅板にケーブルを固定さえできればすぐに導入できるのと、何より既製品より圧倒的に安いため、試してみる価値はあると思います。