りんくす ぶろぐ

写真・オーディオ・日記など

DR.DAC2 DX 専用電源の作成

2010年9月に購入して使っているAUDIOTRAK社のUSBヘッドフォンアンプDR.DAC2 DX。

2012年2月にはすべてのオペアンプを変更して音質が劇的に良くなったんだけど、どうせならやれそうなことはやっておこうと思い、専用の電源を作ってみました。


あくまで素人による作成です。
もし作成される場合は全て自己責任でお願い致します。
誤った配線をすると本体の故障だけではなく、火災の原因にもなります。
十分ご注意くださいm(_ _)m
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ヘッドフォンアンプ付属のACアダプターはスイッチング方式。
スイッチング電源はノイズの発生源でオーディオ的にはあまりよろしくない。

かと言って安定化電源は高価だし、DR.DAC専用の電源も売られていますがやっぱり高い・・・で、暫くネット上で電気回路の勉強。

最初はよく分からなかったんだけど、3端子レギュレータを使えば目的の電圧を作ることが出来るとのこと。



交流100Vをトランスで電圧を下げ、ブリッジダイオードで直流に。
電解コンデンサーで平滑化して3端子レギュレーターで目的の電圧を作成。



難しそうだなぁと思ってましたが、秋月電子通商にプリント基板の電源キットが安く売ってたのでかなりハードルが下がりました。
(父親が仕事の関係上、電気回路にとても詳しかったのも助かりました^^;)

また、オペアンプを交換した時のような変化は無いだろうと思いつつ、使えなくても電気回路の勉強になるかな?という思いで作ることにしました〜


使用したキットはこちら。

大容量出力可変安定化電源キット LM350T使用 最大3A
1セット500円(2013年2月現在)。


DR.DAC2 DX付属のACアダプターは15V、2A。
本体の仕様を見ると消費電力は4〜6Wと記載されているので、電流=電力/電圧、6/15=0.4Aほど。
これプラス、3端子レギュレーターなどの損失が数W?
詳しいことは分かりません。

15Vを作成するのに+3Vの入力電圧が必要なので、容量2A、2次側に18Vの端子をもつトランス・・・

ノグチトランスのPM-202にしました。
(もっと小さい容量でもいいでしょうし、詳しい方からすると突っ込みどころ満載でしょうが、素人の考えなので^^;)
ここではブリッジダイオードヒートシンクが付いてますが、不要なので外しました。

このトランスは1次側が90V・100V・110V2次側が6V、12V、、14V、16V、18V、20Vです。

2次側が細かく分かれているトランスを選んだ理由は、専用電源として使えなくても3V〜17Vぐらいの範囲で好きな電圧が得られる簡易安定化電源としても使えるかなという理由です。


緊張しながらも配線をして無事完成ヽ(´ー`)ノ
意外と時間がかかっちゃいました。

これだと大げさに見えますが、主要部分は左上の小さなプリント基盤と右のトランスのみです^^;
端子台やヒューズホルダー、配線ケーブルは父親に貰ったもので、その時にノイズフィルターもあったのでなんとなく付けてます。

ヒートシンクの温度は42度ほどで上昇が止まり、電圧も安定してます。
15Vちょうどでもいいんだけど若干高めの設定。

恐る恐るDR.DAC2に接続し・・・無事動作しました〜


肝心の音は・・・オペアンプを交換した時のような大きな変化はないものの、クリアな音になり、特にシンバルの音の響きが綺麗。
ACアダプターの時はデジタルアンプのような硬さがあったんだけど、とてもなめらかな音です!

正直目的の電圧を作れただけでかなり満足しちゃってたんで、無事完成し音質も良くなったのは大成功!

無事完成したことだしケースは・・・金属のしっかりとしたケースに入れたかったんだけど、なんせお値段が結構する上、自分の技術では加工が出来ません。



という訳で、小型のケーブル収納ボックスに入れました。

これなら万が一のことがあっても多少は熱に強いし、熱を逃がす隙間もあります。
なにより加工が楽です。

この状態で2ヶ月以上使ってますが特に問題もなく使えてます。
(使用中もヒートシンクに温度計を付けておき、デスクの上で確認してましたが問題なしです)
少々太い電源ケーブルは余っていたケーブルを分解して使いました。

使用したケーブル収納ボックスはこちら。


ヘッドフォンはAKGのK701を使用していますが、PC+ヘッドフォンでここまでの音質が得られれば十分満足です(≧▽≦)/